令和2年5月29日
宗教法人 金峰寺
1.はじめに
令和2年5月4日に改訂された「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」(新型コロナウイルス感染症対策本部決定)等により、各関係団体等は、業種や施設の種別毎にガイドラインを作成するなど、自主的な感染予防のための取組を進めることとされました。また、感染を予防するための「新しい生活様式」を模索していくことが求められています。寺院の活動や基本的な生活様式を考えますとその特徴として
① 生活の中に欠かせないことから、緊急事態措置の有無にかかわらず常に活動がある。
② 常に檀信徒や一般の方に解放された空間(寺院)であり公共性が強い。
③ 多くの高齢者と日に複数回接する機会が多い。
④ 人が集う場所(法事や葬儀などの会場・寺院)での活動が多く、また密になりやすい。
などの観点から感染症にかかりやすく気を付ける必要性が高いと考えられます。
ゆえに、檀信徒の方、金峰寺の職員、関係者等すべての方に安心していただけるよう政府の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」や経団連発表の「オフィスにおけるコロナウイルス感染拡大予防対策ガイドライン」、真言宗豊山派発表の「法要時の新型コロナウイルス感染拡大を防止するための指針」などを基に金峰寺におけるガイドラインを整理しました。
本ガイドラインは、緊急事態宣言等の有無にかかわらず、新型コロナウイルス感染症の感染リスクが低減し、治療法の確立、ワクチン等の開発などにより関係者の健康と安全・安心を十分に確保できる段階に至るまでの間用いることとします。
2.具体的な対策
【職員に関する事項】
□毎朝検温する(自己管理)。
□体調不良の場合は出勤を控える。
□マスクを着用する。
□手洗い、手指の消毒をこまめにする。
□対人距離(2m)を確保するとともに、互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声を控える。
□現金の受け渡しにはトレイを使用する。
□鼻水、唾液などが付いたごみは、ビニール袋に入れて密閉して縛る。ごみを回収する者はマスクや手袋を着用する。
□調理の物はマスクを着用し、食事も対面は控える。
【来客・参拝者へ注意を促す事項】
□前後左右を隔席とし、来場者間の空席を確保するなど対人距離を確保する。
□大声での発声、歌唱等を伴わない催しに限定されるため、引き続き大師講への参拝は自粛してもらい、御詠歌は横一列に座席を設ける。
□本堂前で検温を実施し、発熱があったり、咳、咽頭痛などの症状がある人は別室(小講堂)に控えていただくよう促す。
□マスクの着用を促す。
□手洗い、手指の消毒をこまめに行うよう呼び掛ける。
【法事・葬儀等お参りに伺う時の注意事項】
□マスクを着用し、手指消毒をしてからお宅に入る。
□参拝者との対人距離を確保する。
□檀信徒にマスク着用をお願いする。
□同日内に複数の法要を行う場合は、共同使用の部位、物品は1日複数回の消毒をする。
□法要終了後の会食は避ける。
□3つの密を避ける。
① 密閉空間 換気を促して下さい(30分に1度5~10分程度)
換気のできない場所では法要を行わない。
② 密集場所 収容の50パーセント以内の参加人数を上限とする。
③ 密接場所 対面による会話を可能な限り避ける。
法話を行う場合は2メートルをあけて行う。
【施設における感染防止策】
□本堂では35~40名程度、大講堂では30~35名程度、小講堂では7~8名程度までと限定する。
□対人距離(2m)が確保できない場合は、入場制限等を行う(控え室の準備)
□玄関・勝手口及び施設内に手指の消毒設備(石けんによる手洗い、手指消毒用アルコールなど)を設置する。
□人と人が対面する場所は、アクリル板、透明ビニールカーテンなどで遮蔽する。
□他人と共用する物品や手が頻回に触れる箇所を工夫して減らし、最低限にする。
□午前と午後に1度ずつ換気を行う。換気時は2つの窓を同時に開ける。
□汚物を流すときは、トイレの蓋を閉めて流すよう注意書きを表示する。
□トイレを始め各所の共通のタオルは禁止し、ペーパータオルを設置する。
ドアノブ、電気のスイッチ、手摺、ゴミ箱、電話、共有のテーブル・椅子などの共有設備については、頻繁に洗浄・消毒を行う。
【その他】
□万が一感染が発生した場合に備え、個人情報の取り扱いに十分注意し、法要の時の参拝者・参加者名簿を作成する。
□他府県からの利用者の受け入れを自粛するため、遠方からの助法は最低限とする。
※上記留意事項やそれに合わせて作った「新北海道安全宣言」を入り口や寺内に掲示し、啓発を促す。