よくあるご質問

「法事などに関するご質問」

Q 今度、法事をしたいと思っています。3人のご先祖様が、今年法事にあたるのですが、何人まで一緒にお経していただけますか?

A 同じ年に法事があっても、ご先祖様のご命日が半年以上離れている場合には、別々にするのが良いでしょう。何故なら、ご命日は、子供にとっての誕生日のようなもので、ご先祖様も大切に思っている日だからです。

Q 法事の時にお線香は立てますか?ねかせますか?

A 3本を逆三角形に立てます。「3」には仏様・ご先祖様・手を合わす皆様の真心がすべて通じますように、という意味があります。香炉が長方形のものなどでは、線香を寝かせることも多いです。寝かせる方が古い方法です。しかし、立てる立てないよりも、よい香りをお供えするということが大切です。お香の香りは仏様そのものです。

Q 「御仏前」をお供えするときの向きはどちらですか?

A 名前が向こうになるように、ご先祖様に向けてお供えします。

Q お霊供膳はどっち向きにお供えしますか?

A お箸が向こう(ご先祖様側)になるようにお供えします。そしてご先祖様に召し上がって下さい、とお箸を立てます。

Q お霊供膳は法事の度にお供えしますか?

A 真言宗では、味に執着してはいけないということから、本当は、お霊供膳は四十九日までとします。

Q お供えしたご飯は残さず食べた方がよいですか?

A お供えしたご飯は食べません。仏様にお供えしたものは午後には下げて、川に流します。しかし、今の時代は川に流せません。ですので、金峰寺では、ご飯を一つまみお庭の片隅に置いて鳥獣などに供養し、残りは残飯カゴに入れることをお勧めしています。

Q 祭壇や仏壇に、故人の好きだったお酒をお供えしてもよいですか?

A 故人様は、お通夜の作法の中でお坊さんになる戒律を授かります。その戒律の5番目は「不飲酒」です。お釈迦様がお説きになられた「誡め」ですので、守られたほうがようでしょう。

Q 祭壇や仏壇に、故人の好きだった煙草をお供えしても良いですか?

A 故人様の魂は仏様と一緒にいらっしゃいます。生前好まれていたものでも、お葬式を経て、お釈迦様のお弟子様になれば、執着といってご修行の妨げになりかねません。返って、御霊(みたま)の自由を奪うことに繋がります。

「納骨に関するご質問」

Q 今度、納骨をしようと思っています。どうしたらいいですか?

A お坊さんがお墓で読経してから、ご遺骨を、壺から骨袋(さらしの袋)に入れ替えます。ご遺骨をお墓に納めた後に、もう一度、お経を上げさせていただきます。トータルで、小一時間かかるとお考え下さい。日程は寺務所にご予約下さい。また、納骨前にはお墓掃除をお勧めします。

Q 納骨するのは、いつがいいですか?

A 土用丑の日などといいますが、その「土用」の期間はお避けになったほうが宜しいです。また、雨の日や雪の季節などは避けて下さい。ご遺骨が濡れたり、読経や作法がきちんと出来ないことがあるからです。

〈準備物〉 
骨袋(作るか、仏壇屋さんや葬儀屋さんで購入して下さい)・割りばし・軍手・タオル(多めに必要です)・水・桶・ひしゃく・花・ロウソク・ティッシュ・線香等

Q お墓の中にいるご先祖様が壺に入っているままなのですが、このままでいいですか?

A お墓の中のご先祖様皆様を、お一人おひとり骨袋(さらしでできた袋)に入れ直したほうが良いです。土に還ることができるようにするためです。お坊さんが現地で読経してから作業開始します。

〈準備物〉 
骨袋(人数分)・ビニールシート(取り出した骨壺を並べます)・割りばし・軍手・タオル(多めに必要です)・水・桶・ひしゃく・花・ロウソク・ティッシュ・線香等・料理のボウルやちり取りなど(骨箱の底が抜けていた場合にすくうため)

Q 新しくお墓を建てようと考えています。お経などは必要ですか?

A 墓地が決まれば、建てる前に作法があります。「これから、この土地を墓地にしますので、土地の神様どうぞ宜しくお願いします」という内容のお経です。墓地が建った後にも、魂入れのお勤めをします。お供えは、お花、お菓子、果物・ロウソク・線香です。

「お布施に関するご質問」

Q お車料や御膳料は包んだ方がよいですか?

A お車料や御膳料などとお分けになる必要はございません。お布施の袋にまとめて下さい。(お車料とお膳料とはお参りに行ったお坊さんが頂くというわけではありません。お坊さんもお給料制です。)

「納骨堂ご利用にあたってのご質問」

Q 金峰寺の檀家ではないのですが、納骨堂だけ貸していただけますか?

A 金峰寺のお葬式では、真言宗の中院流で正式な式を行い、正当な血脈(引導)をお授けします。そういった故人様のご遺骨を安置するのが納骨堂です。よって、納骨堂だけ貸して下さいというのは大変申し訳ございませんが、お受け致しておりません。

「お葬式に関するご質問」

Q お寺でもお葬式できますか?

A できます。大講堂というお部屋で行います。お打ち合わせ等ございますので、早めに寺務所までご連絡下さい。お急ぎの方は、ダウンロード書類「寺内施設をご利用される皆様へ」をご確認いただき、「施設及び備品使用許可申請書」への必要事項をご確認いただきますとスムーズです。

Q 葬儀の祭壇のお花をカラフルにしたいのですが、教義に反しますか?

A 葬儀の会場でよく見る白い菊は、仏様の蓮華を意味します。仏様の真心を意味します。その蓮華に乗って御浄土に行かれるのですから、白い菊は欠かせません。

Q 檀家になるつもりはないのですが、葬儀の時だけお願いできますか?

A 金峰寺では、葬儀だけでなく、その後に続く供養(初七日から始まる七日参りや納骨、初盆、法事など)を含めて、故人様のご供養を丁寧に行って参りたいと考えています。また、葬儀を執り行った責任として、故人様のご命日には、毎年、朝、本堂で戒名をお唱えさせていただき、供養を永年に続けていきます。
「葬儀の時だけ」ということは、それらの大切な供養に携わらないということですから、故人様の魂への冒涜いっても過言ではありません。
よって、「葬儀の時だけ」というご依頼は、お断りさせていただきます。

「その他のご質問」

Q 引っ越しをして遠方に移り住みましたので、菩提寺を変更したいのですが?

A ご紹介いたします。次の菩提寺には、金峰寺の過去帳に記載されているご先祖様の名簿等をお伝えし、供養を滞りなく続けていただけるように、きちんと引継ぎをいたします。
また、その後でも、旭川に残してあるお墓の整理など、当地でのお勤めは金峰寺が責任をもってさせて頂きますので、ご安心下さい。

Q 結局は、私が今、幸せならそれでいい、ってことですよね?

A ご自分で感じる幸せなどのバロメーターは、主観的なものです。仏教は、客観的に考えます。善を積み重ねる行いを続けるようにしましょう。具体的には、「十善戒」を心掛ける生活をする、ということです。詳しくは、毎月21日の13時から開催される大師講の後の法話でご説明させていただきます。

Q 供養って、気持ちの問題?どっちでもいいの?

A 「正しい形」があります。仏様やご先祖様を尊ぶ心、誠を捧げる心が、「供養」という形に現れ、今まで伝わり、つながってきました。「思いは形に現れる」といいます。故人様の魂に、安らかになっていただきたい、と考えることは、鎮魂(ちんこん)といいます。日本人が、古来から大切にしている、かけがえのない習慣です。

Q 坊主丸儲け、って本当ですか?

A 宗教法人は公益法人ですので、布施収入には法人税はかかりません。しかし収益事業を行う場合には、ちゃんと課税対象となります。お坊さん個人への報酬は、法人から給与として支給されますので、それに掛る所得税や住民税は皆様と一緒です。「お車料」や「お膳料」はお坊さんの取り分という考え方は、大昔の考え方です。